京都東山にて日本画ワークショップ「桐箱に描く」

12月14日(土)日本画ワークショップ「桐箱に描く」をご依頼いただいて
京都東山の高台寺参道すぐ路地に入った場所の個人宅のお茶室で、開催して来ました。
参加人数は7人でしたが、仕事のご都合でキャンセル1名あり、合計6名の方でした。
図案は、こちらで江戸時代の琳派を参考に、オリジナルで考案した物です。
個人宅のお茶室は昔ながらの京都らしいお家
2回に10畳のお稽古用茶室が作られてお母様がお弟子さんに裏千家のお茶を教えていたそうです。
とても趣のある襖は、板木判に雲母を引き紙に型押しされた模様や文様の唐紙といわれる物で
襖紙の文様は、昔は京都の唐長さんなどでよく作られていたようで、京都では、古くからきちんとお金を掛けて作られた家の襖は昔は大抵唐紙でした。
今や貴重です。
美大生の頃に京都嵐山の鹿王院で、大正時代に作られた立派な木造建築の錦嵐荘というアパートを見つけて、そこへ住んでいましたが、昔は株式会社の社宅だったそうで本当に素敵で、しっかり作られた黒光りした階段などは踊り場があり外観は洋風、広い廊下と木製のドア、室内部屋は畳で出窓がありタイル張り流しの小さな半間のキッチンもあり、立派な作りでした。
そこの襖がやはり唐紙文様の襖でした。
雲母が使ってあるので一見無地に見えますが、角度を変えると白銀色に文様が浮かび上がり、上品で本当に好きでした。
学生時代に住んでいたので当時写真に撮っておけば良かったと、今でも深く後悔しています。
そのアパートももう建て壊されてワンルームマンションになっています。
いまは、古くからのおうちでも、新しく張り替えられたりして、よほどでないとなかなかもう見かけません。
このお茶室の襖は、その唐紙が使われていた時代の襖で本当に上品で素敵です。可愛らしい花紋いりの七宝文様です。
茶室でワークショップが出来るとは、とても幸せな時間でした。
主催者の方の心づくしに感謝しています。
時間にさえ余裕あれば、ワークショップ後に、参加された皆様と主催者の方へ一服差し上げたかった。
ちゃんと裏側に水屋もあります。
お茶をやっている者としては、うらやましい限りでした。
さて、参加者の皆さんの完成品です。
皆さん京都の美大や、京都市内の美術工芸高校出身の方ばかりと聞いていたので
少し高度な図案を用意していきましたが、やはり手先が器用で、上出来でした。
それでも日本画自体は初めてという方達へ向けてのワークショップですので
図案の写し方、骨描きの仕方、胡粉の溶き方と塗り方、水干絵具と膠の練り方と作り方、
彩色の順番と彩色の仕方、色配色と色調合、色の差し方、ぼかし方
などを指導し、経験していただきました。
次回あれば、今回やったこと+岩絵具などを経験していただきたいですね。
出来上がり、美しく仕上がりましたね。
参加の皆様、お疲れ様でした。
主催者の方からは、お気遣いを沢山していただいて、とてもありがたかったです。
感謝しております。
※使用した日本画材
水干絵具(京都 彩雲堂)
油煙墨(奈良 古梅園)
膠、胡粉(宇治 中川胡粉)
金泥、青金泥、銀泥(京都上羽絵惣)
毛筆/彩色筆、霞筆、隈取筆、面相筆
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望雲「12月の音」展/桐箱に日本画絵具で古典図柄に彩色するワークショップ

望雲「12月の音」ーkanehen モビールと古道具ー(展示会)
12/8(土)〜24日(祝月)
渡辺通2ー3-27 待鳥ビル・望雲507号室にて、開催中です。
(tel 092ー733ー1135)
その展示会中イベントを依頼され、毎回好評の「日本画桐箱ワークショップ/(桐箱に日本画絵具で古典図柄彩色するワークショップ)」12/22(土)、23(日)にいたします。
どうぞ手ぶらでお越しくださいませ。
前回桐箱より2倍の大きさになっておりますので
完成しましたら、この桐箱へ大切な物をお納めください。

※上写真は、今回の参考見本用完成品
12/22(土)23(日)のどちらの日かを選びご参加出来ます。
14:00〜17時半まで
要予約/¥4000
筆箱サイズ望雲オリジナル桐箱に、白(胡粉)、金(金泥、青金泥)、銀(銀泥)を膠でときおろし
図案を写し彩色します。
初心者用に考えてあります。
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望雲/木と花展   名刺サイズ日本画 作品展示と、桐箱に日本画材で彩色するワークショップ

※一番上の、桐箱BOX作品は、望雲散の「木と花」展で販売されます。
<画材料| 絹地/膠、胡粉、墨、水干絵具、岩絵具>
※下の2枚の木片は、桐箱ワークショップで使用されるオリジナル図案色見本です。

望雲さんにて、

3回目の桐箱ワークショップを開催します。

こちらでオリジナルにて創作した 琳派風の図案をご用意致します。

今回も、2種類の中から選んで頂きます。

「雲海富士」「八重桜」

日本画材の水干絵具、岩絵具、金泥、銀泥、膠、胡粉、墨

を使用して、手順をふみ完成していただきます。

筆などの道具もすべて用意していますので、どうぞ、手ぶらで、ご参加くださいませ。


どちらかの日程をお選び、望雲までご予約くださいませ。

※望雲さん厳選のお茶とお菓子がつきます。

 

4月28日(土)14:00〜17:00

4月29日(日)14:00〜17:00

参加費用/3500円

 

ご予約お問い合わせ
望雲 092-733-1135     http://bouun.shop-pro.jp/
福岡市中央区渡辺通2-3-27 待鳥ビル   5階・3階「望雲」
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無事に終わりました「望雲/桐箱に絵を描くワークショップ」

 

参加者皆様の完成品です。
ワークショップ、無事に終わりました。
望雲さん主催による 桐箱に描くワークショップ
前回から5年ぶりの開催でした。
お客様からのリクエストが続いていた程、人気の桐箱ワークショップです。

2/3(土)は、インフルエンザにより 予約名様の中、お二人キャンセル有り、2名様の受講
時間もたっぷり余裕を持って彩色していただけました。
もともと、美大卒業してすぐに京都西陣「とみや帯」図案意匠課に就職し
3年間は、能衣装柄の帯図案を描いていましたので
今回のイッテンモノ展にあわせ、こちらで考案した図案を用意しました。
当日は
それを写し、墨で下描きし、日本画絵具の水干絵具と岩絵具を膠(にかわ)で練って作り
彩色することを体験するための、
日本画絵具に特化したワークショップでした。
色は好きな配色を選んでもらえるように致しました。
2/4(日)は、5名様の予約で、皆様全員予定通り欠席無く
こちらも無事に素敵な完成品が出来ました。
皆様、とても楽しかったと、それぞれが口々におっしゃっていたのが嬉しく。
お疲れ様でした
ありがとうございました。
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「桐箱に絵を描くワークショップ」 −ご予約受付中− 

 

「桐箱に絵を描くワークショップ」 –ご予約受付中– 

名刺入れサイズの桐箱に
「松」または「千鳥」どちらかの絵柄を
3色の画材を使って仕上げていきます。...
日本画にご興味ある方、初めての方も是非お気軽ご参加ください。
※材料・道具はこちらでご用意いたします。

講 師:日本画家 比佐水音
日 時:2/3(土)・4(日) 14:00-17:00 
参加費:3500円 ※要予約

ご予約お問い合わせ
望雲 092-733-1135     http://bouun.shop-pro.jp/

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 「琳派の燕子花を描くワークショップ」/九州国立博物館・クリーブランド美術館展



九州国立博物館で8/31日まで開催されています「クリーブランド美術館展」
展示中の企画として、企画展示課の学芸員、鷲頭さんの企画で、
日本画ワークアショップを開催しました。
題して「琳派の燕子花を描く」
水干絵の具は、京都の彩雲堂さん
岩絵具と膠、胡粉、諸々の画材道具は福岡の山本文房堂さんへ
材料をお願いしました。

色紙の彩色用として、完成見本品をあらかじめ制作し、
燕子花の絵を描いた草稿をコピーし、草稿(下絵)として、皆さんに使って頂きました。

 



渡辺始興の「燕子花絵図屏風」から、選んだ一部をトレースし
下絵として作りましたが、画風の印象は簡略デザイン化されてはいるものの、
沢山の写生をしたものをベースに作っていること、
右隻と左隻では、写生のレベルが違う事など(右隻の方が写生レベルが高い)色々な発見がありました。
狩野派のように、写生帳から起こした同じ図案を使い回し制作している感じは受けませんでした。
写生に重きを置いて作っている感を受け、勉強になり
面白い企画を頂いて、私もやりがいのある仕事となりました。
又、できあがった方から順に展示室へと移動し、渡辺始興の「燕子花図屏風」を学芸員さんの案内のもと
自分の描いた部分を確認できるというお楽しみもあり、内容の濃いワークショップだったことと思います。


8/22日  子供の部  


8/23日  大人の部  応募54名だったそうで厳正な抽選の結果、
参加された10名の方々でした、ありがとうございました。



学芸部企画課の鷲頭さん、学芸部文化財資料管理室の畑さん、
学芸部博物館学課の秋山さん、
交流課の池内さん、スタッフの皆様、誠にお世話になりました、ありがとうございました。
急遽お手伝いしてくれた、修復室の今泉さんもありがとうございました。


 

 
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九州国立博物館・クリーブランド美術館展







2014年 7/3(火)〜8/31(日)
太宰府の、九州国立博物館で開催されています、

「クリーブランド美術館展/夏いちばんの日本美術」
http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s36.html

open 9:30〜17:00(入場は16:30まで)
休館日/祝日以外の月曜日


展示中の企画として、一般向けの日本画材ワークショップをいたします。


展示中の、渡辺始興「燕子花図屏風」  江戸時代・18世紀 
を図案として、伝統的な日本画材を(墨・膠・胡粉・水干絵具・岩絵具、等)を使い、彩色します。
同じ図案を使っても、ひとり一人の燕子花の色紙作品が、出来ると思います。

「琳派の燕子花を描く」ワークショップ
http://www.kyuhaku.jp/event/event-140422.html

*ワークショップの募集は終了しています。
沢山のご応募だったそうで、ありがとうございます。




先週日曜日、私も展示を観覧しましたが、
アメリカの五大湖そばの地方都市にあるクリーブランド術館は、日本美術のコレクションを時代ごとに幅広く所蔵している美術館だそうで、今回の九州国立博物館での企画展示は、
多様な所蔵品を活かし、平安・鎌倉・室町・江戸・明治と、時代ごとの展示がされていて、とてもわかりやすい面白く観れるよう工夫された展示となっていました。

照明が刻々変化する設定での屏風展示や、他の屏風や絵巻などでも線の大胆さと、繊細さ、
色の残り具合の美しさなど、保存の良さを目のあたりに出来ると同時に、
同じ時代の作品や、日本とクリーブランドでの元々一対だった物がばらばらになって所蔵されて日本に残っている物も、上の階の常設特別展示室で楽しめるような工夫もしてあり、見応えがありました。

時代ごとによる展示は、中国大陸からの影響の時代や、新しい技法を模索していく時代など
日本美術の流れがわかりやすくまとめてあります。

最後の部屋には、ピカソ、モネ、ルソー、モリゾ、などの所蔵品も少量ですが展示され、
クリーブランド美術館所蔵品の豊かさの一端と、印象派に多大な影響を与えた、西洋絵画への日本美術からの影響があった時代を思い起こさせました。

個人的には
室町時代の厩図屏風と、雪舟の対の小さな花鳥画軸と、描き人名無しの薄図屏風、相阿弥の山水図、
鎌倉時代の二河白道図など、
江戸時代、室町時代の様々な屏風や、俵屋宗達工房の雷神図屏風なども見応えありました。
たっぷり楽しめます。


期間中に、私も、もう一度行こうと思っています。


 




 

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福たび 8/2 「夏の博多で日本画彩色体験」


「福たび」博多で日本の文化を体験
福岡の魅力をより深く知ることができる“福岡発着の体験・まち歩き”プログラム。
 
夏の花図案を、日本画の絵の具で彩色します!
http://yokanavi.com/jp/fukutabi/program_detail/1233


九州国立博物館の「クリーブランド美術館展」で8月23日(土)24日(日)の2日間で行われます
「日本画/琳派体験ワークショップ」・・大判金箔色紙にクリーブランド美術館所蔵品の燕子花の絵柄で彩色。
に先駆けまして、
8/2(土)13:30〜アトリエ穂音にて、<福たび>/ミニ金箔色紙への日本画彩色 体験  を開催します。
詳細は上記のHPへどうぞ。
博多座前にあります和菓子屋「鈴懸」の和菓子と共に冷たい緑茶で、お茶タイムもございます。

ご参加は予約制にて、8/1日までの募集となっております。
今回は桔梗の絵柄図案をご用意いたしております。
 
※アトリエ穂音生徒の作品を、参考写真に使わせていただきました。
 
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アトリエ穂音・日本画教室 

昨日は、アトリエ穂音の生徒さんと一緒に、前回LANDSHIPワークショップ続き
をお一人が受けてくれました。
(他の方は11/20(水)15:00〜、又、LANDSHIPで続きの彩色をいたします)
コルクのコースターにデザインし、彩色をし、完成できました。
自分で水干絵の具を作る、楽しい時間でした!

足を運んでいただいてありがとうございましたー。

 
ワークショップ2回目とはいえ、水干絵具の練り溶きが塩梅よくいきましたね。
デザイン・アイディアもセンスありますね〜。

可愛いのが出来ました!


 穂音の生徒は、12月の教室作品展に向けて「金屏風」に描いています。
なので、まだ秘密です、お楽しみに〜。
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日本画絵具で描くワークショップ

10/30(水)15:00〜18:00まで
福間市のLANDSHIPにて「日本画絵具で描くワークショップ」を行いました。

海が目の前すぐ、浜辺に建つ、心地の良い空間のcafeです。
筆のウオーミングアップのあとは、ドリンクと今日の美味しいスイーツでくつろいで貰って
それから、筆あそびをしながら、徐々に筆の使い方を練習していきました。
参加の皆さん、筆がスムーズに動き
波の音を聴きながら筆を動かす心地よさを味わっていただけたようです。


だんだんと日が傾いてきて、夕陽に海が照らされる、マジックアワー。
その日は雲が厚く、紫銀末色。
その合間を、茜色の夕陽、まるで落ちる寸前の線香花火の様でした。
本当にここは、来る度に、違う表情を見せて貰えます。



 

 
今回はコースターに描いて貰う予定でしたが、思わぬアクシデントあり、
急遽、チーフスタッフのhiloちゃんが貝殻を提供してくれました。
水干絵具を膠で各自溶いて作った絵の具を使って、
その日経験した筆遣いで白い貝殻に描いて貰い
素敵なお土産が出来ました。
ちなみに日本画材の水干絵具(すいひえのぐ)とは、
貝殻から作られた「胡粉」(ごふん)と言う白粉をベースにし、
顔料や染料を入れ作られたものです。

 



 

 


 
完成しました!それぞれが、今日の練習した筆の使い方を使いつつ色で表現
素敵です!
 


 

夜は、大阪より「ナオユキ」漫談LIVE、 とんちピクルス(唄・ウクレレ)、zerokich(ウクレレ)
盛りだくさんの、投げ銭LIVE
参加者の方、皆さんに一日中楽しんで貰えました。




 


 
スイーツのメニューは、柚子カスタードケーキ、ガトーショコラ、豆乳プリン
hiloちゃん、ありがとうございました。美味しかったです!
次回、引き続き、コルクのコースターに描く作業を、
11/20日(水)15:00〜17:00に、LANDSHIPで行います。お楽しみに!


 
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